皆さま、寒さとコロナに翻弄される毎日が続いておりますがお元気にお過ごしでしょうか?コラムニストのヨネモチでございます。
こんな日は熱燗をクイッといきたいですね~。外には仕事以外に出ておりませんが、宅飲みは健在です。もちろん、冬もビールが美味しいですが、日本酒も捨てがたいですな。コラモチ、新潟の出身なもので日本酒にはうるさ…くはありませんが、やはり好きなお酒の一つです。というか、お酒に貴賎なし!どんなお酒もそれぞれに美味しさがある!と思って憚りません。問題はお酒飲むと一緒にいろんなものを食べてしまう事ですね。
さて、前々回、そして前回とストレッチとトレーニングの原理を書かせて頂きました。掘り下げた内容ではありませんが、ダンスや運動する際に基本的にどんなことに気を付けて行うのが良いか書かせてもらいました。
今回は三回目になりトレーニングの五つの原則を述べさせて頂きます。
1. 漸進性の原則
2. 全面性の原則
3. 個別性の原則
4. 反復性の原則
5. 意識性の原則
の上記が原則となります。それでは内容を次に説明いたします。今回はダンスに少し絡めて話を進めたいと思います。
1. 漸進性の原則
漸進性とはあまり聞きなれない言葉かと思いますが、徐々に進んでいくという事です。対義語としては急進性となります。これはトレーニングの強度、量、難易度は段階を経て少しずつ増加させていかなければならないという事です。
急激に運動の負荷や強度を増加させてしまうと、障害を起こす原因となったり、モチベーションを低下させてしまう要因となるためです。
ダンスで云うならば、いきなり難易度の高い技術や振付を行ったり、急に何時間も練習したり強度の強い動きをせずに、段階を踏んで踊りを高めていくという事です。
2. 全面性の原則
特定の体力要素を向上させたい場合、ほかの体力要素も含めて出来るだけ向上させなければならないという事です。
体力と一言で括りますが、様々な要素で構成されています。出来る限りすべての要素を向上させるべく、いろいろな面にわたりトレーニングを行う事が望ましいですね。
これもダンスで云うならば、ある特定の部分のみにこだわらず、例えば音楽性や柔軟性、基礎的な技術の向上やステップへの理解などをまんべんなく向上させるという事です。
3. 個別性の原則
年齢、性別、体力、生活環境、病歴、運動歴、性格等個人の持つ特性に応じてトレーニング内容を考慮しなければならないという原則。
人の身体はそれぞれ特性があり、トレーニングのプログラムの作成においても10人いれば10通りのプログラムがあるというという事。
同じようにダンスもその人によって適したやり方があるということです。逆に言えば画一的なやり方では効果的にレッスンや練習が進まないという事です。
4. 反復性の原則
継続性の原則とも言います。技術も体力もトレーニングを反復し、継続しなければその効果を得る事が出来ません。
トレーニングの効果は長期間実施することによってはじめて目に見えるものとなって表れてきます。いくら優れた施設や指導者、トレーニングプログラムがあってもそれを継続しなければ何の意味もありません。
ダンスに置き換えても同じことが言えると思います。素晴らしいコーチャーやフロアがあっても、効果的なそのカップルにあう振付があったとしても、それをきちんと反復して練習しなければダンスには決して反映されることがないでしょう。
5. 意識性の原則
自覚性の原則ともいえます。トレーニングを行うにはその目的をよく理解していなければならないという原則です。
理論を熟知して自分の行っているトレーニングの目的をきちんと理解することが効果の増大をもたらします。また、逆に目的を理解していないと障害を起こす可能性も高くなります。
ダンスでは、自分が今練習している内容やレッスンを受けている内容が自分のダンスにどの様な効果を及ぼすかを理解し意識することによって、練習内容が今後どのように発展して、かつ効果的に応用できるか変わってきます。また、意識的に練習の負荷による障害を未然に防ぐことに繋がります。
という上記5点がトレーニングの原則、かつダンスに置き換えた場合どのような形になるかを書いてみました。
今回はどちらかというとトレーニングや練習をする場合の普遍的な、言い換えれば根本的な内容についてです。もちろんここに挙げた内容以外にも様々な考え方もあると思いますが、今後の皆さんのダンスやそれに付随するトレーニング、練習の一助になれば幸いです。
何よりも緊急事態宣言が一日も早く解除され、ダンスが楽しく思い切り踊れるようになれることを願っております!
ダンスウェーブ公式コラムニスト
ダンスナビゲーション目黒 ヨネモチマサヒロ
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