気が付くとすっかり秋模様となってまいりましたが、日によってはまだ結構な暑さを感じる日もありますね。ましてや真夏の炎暑の日はフロアで踊っていても窓やドアを開けざるを得ず、レッスンや練習をしなければならないときは何よりもまず心が折れておりました。それはもうポッキリと…。はぁ、エアコンってなんて偉大なんだ。
さて、アツいと言えば金光先生と織田先生のダンス議論ですね!収録現場でもめちゃめちゃ盛り上がっておりました。(現場は見てないのですが、シャッセケープの二人のやり取りが動画で出ています。これが面白い!)
いろんな種目、そしてそれぞれのステップに選手のこだわりや振付のイメージが込められています。ましてや、シャッセケープといった「パソドブレといったらコレ!」というようなフィガーではこだわりも半端ないと思います。
なお、パソドブレは男性が闘牛士、女性はケープや闘牛に関する様々なものをモチーフとしているダンスですが、これについては機会を改めてお話しさせて頂きたいと思います。
放送でもありましたが、セルゲイ・サルコフ&メリア組のパソドブレは本当にカッコよかったですね!デモンストレーションやショーケースですと鍛え上げられた上半身の裸を魅せたいセルゲイが印象的でしたが、やはり自分でもセルゲイだったら魅せたいですね。そのモリモリと発達した広背筋でケーピングアクション(ケープを振る動作のこと)を行うとそれはもう、世のダンサーがため息をついたものです。
おそらくあのブラックプールの会場で8小節くらいじっと立っていても絵になるのはセルゲイくらいだと信じています。
また、もう一人名前が出てきたフランコ・フォーミカのシャッセケープも素晴らしいです。フランコについてはサンバウィスクなども語りたい(書きたい)ことがありますが、なにより限界突破しそうなバランスですね。パソドブレは他のラテンダンスと異なり骨盤が通常よりも前に位置していますが、中でもフランコの恐ろしいほどギリギリなフォワードバランスを見た時には衝撃的でした。
そして、自分で挑戦して足首をねんざしてしまったことも今では良い思い出です…。フランコのシャッセケープでのテイクバックを真似て単純にバックバランスになった時には間違いなく大失敗で、おそらく闘牛にヤラれてしまっていたと思います。
なお、文字通りケーピングアクションは闘牛におけるケープを振る動作をモチーフにしており、場面ごとにいろいろな種類があります。
ケープ 闘牛士用のマント
カポーテ 上記に同じく闘牛士が用いるケープで、牛をけしかけたりする
ムレータ 最後の場面で闘牛にとどめを刺す際に用いるケープ
という種類に分かれています。でもパソドブレにおいてはケープという言葉に集約されています。フィガーの名前でもケープ~とありますし…。でも、知っていると「ケープっていうのは…」とちょっとした話のタネになるかもしれませんよ⁈
ダンスウェーブ公式コラムニスト
ダンスナビゲーション目黒 米持雅弘
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