第1回 井戸端会議

ダンスホールマルコ 丸山良仁

「家に1人でいても仕方ないから来てみました」 これは、店にいらっしゃるお客様がよく仰る言葉だ。

私の店は、社交ダンスを楽しむ交流の場として数年前にオープンした。平日は毎日ダンスタイムを開催していて、スタッフがお客様のダンスのお相手をするので、1人で遊びに来ても楽しめるようになっている。最初の頃は様々な方がお店にいらっしゃり、ダンスタイムの雰囲気も「日替わり」といった感じだったのだが、最近は店の雰囲気も安定して、皆さん笑顔でダンスを楽しんでおられる。 「日替わり」だった頃の苦労や出来事については、また後日語ることにする。

冒頭で出てきた台詞の後には、こんな言葉が続くことが多い。 「ここに来れば誰かしら、知り合いがいると思って」

お客様の多くは、ダンスを踊るということと同等かそれ以上に、友人に会いにいらっしゃっているふしがある。さながら井戸端会議に集まるご近所さんのようである。

古くから「井戸端会議」と呼ばれてきた集いは、長屋の女たちが共同井戸に集まり、水くみや洗濯などをしながら世間話や噂話に興じた事から始まった、自然発生的なものである。 この様子はゲーテの19世紀の作品『ファウスト』にも描かれている。

ご近所さんの顔すら知らない事もある、人間関係が希薄になった現代社会。人と人とが自然に出会い、友達になれる場所として、社交ダンスというツールが非常にマッチしている気がしてならない。社交ダンス場は、これからの井戸端会議の新しい形なのかもしれない。

【マルコラム】では毎回、ダンスホール、ダンスパブやダンスタイム等、競技ではない社交ダンスの様子を語っていきたい。 この記事の情報が皆様の素敵なダンスライフの一助となる事を祈りつつ、それではまた。

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