ダンスホールマルコ 丸山良仁
社交系ダンスを踊る上で気を付けなければいけないことがいくつかある。
マナー違反をしてしまったせいで自分が踊る相手を見つけられないだけでなく、周りにまで迷惑をかけてしまう場合がある。
その中でもマルコ的２大マナー違反として、“教え魔”と“暴走ダンス”というのがある。
教え魔とは、ダンスタイムで一緒に踊っている相手に対してレッスンを始めてしまう人のことである。せっかくダンスを楽しみに来ているのにレッスンをされてしまったら、楽しむどころではなくなってしまう。想像してみて欲しい。服を見ようと思ってふらりとお店に入った時、店員から「今日の服はコーディネイトが良くないですね、正しい色の合わせ方をお教えします」などと言われたら、私なら即座に退店しその店に入ることは二度と無い。
暴走ダンスとは競技系の選手がやりがちであるが、普段練習している踊りをそのまま社交場に持ち込んでしまうことである。競技系ダンスと社交系ダンスは、ダンスというツールは同じだが、目的が異なる以上、良しとされているダンスも異なることを理解しなければいけない。歩幅は相手に合わせ、ホールドはＴ字ではなくＷ字。男性はキョロキョロと周りを常に見回し、ぶつかりそうな時は早めに避ける。しっかり切替える事が大切だ。
他にも色々なマナーがあるが、違反しない方法はシンプルだ。ただ一つのことを常に頭に入れておくだけでいいのである。
「ここは皆が楽しみに来る場所だ」という事だ。
場所が変わればマナーも変わるものだが、“皆が楽しむための暗黙の了解”という事は不変である。自分も含め、その空間にいる人間全てが楽しめるようにと思って行動していれば、そうそうひどいマナー違反はしないものである。
この記事の情報が皆様の素敵なダンスライフの一助となる事を祈りつつ、それではまた。
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