第九波 鬼滅の刃が通り過ぎますよ~っと

 どうも!鍋の美味しい季節がやってまいりました。コラムニストヨネモチです。
早いもので今年も11月に入り、「あっ!」という間にクリスマスから年末への足音が聞こえてくる時期となりました。例年であればこの時期くらいからパーティが多くなり怒涛の2か月を迎えることが常なのですが、今年に関しては残念ながらいつもの賑わいからは程遠いものとなってしまっています。
 そんな世間一般では色々とさみしい話題が多い中で数少ない活況を呈しているのが「映画界」です。いや、この映画で業界を、そして経済を牽引しているのがこの

「鬼滅の刃 無限列車編」

ではないでしょうか。

ダンス界にもその影響は飛び火(?)して、ダンサーが主題歌などで踊る映像もあります。つまり、そのくらい影響があるという事です。という事で、皆さんはもう観られましたか?コラモチも興味はあるものの映画館に行くに至らず、不精が出てきてこんにちはという状態です。漫画は読んでいるんですけれどね。深夜の漫画喫茶で…。

 さて、この物語にたいしての考察や伏線などを読み込むことはこのコラムの趣旨ではなく、出てくるこの言葉についてちょっと考えてみようかと。

「全集中の呼吸」

この鬼滅の刃の中で大切な役割を果たす「全集中」という単語が出てきます。主人公が、いうなれば自分の呼吸を制御することで身体の極限の状態まで練り上げるという事です。作中に出てくるこの言葉は、例えば注射を嫌がる子供が緊張して身体が固くなってしまうところをお医者さんが「さぁ、全集中の呼吸で力を抜いてみようか!」というとその子は途端に集中して、文字通り呼吸を整え注射を待つのだそうです。

 これ、すごくないですか?

 人間、どんなこと言ってもそんな簡単に力を抜かせたり、覚悟を決めさせるなんてそうできません。ましてや小さな子供たちが出来るなんて驚きです。でも、大好きな鬼滅の刃の作中に登場する竈門炭治郎をはじめとする鬼殺隊の隊士に「感情移入」もしくは「追体験」することで、今までの状態を変える、もしくは超える事が出来るのです。

 このことをダンスに置き換えてみると、自分のすごく好きなダンサー、あこがれるダンサーがいるとしましょう。そのダンサーの踊りを究極まで真似てみるのです。動画やビデオを見て真似るもいいですし、可能であれば直接そのダンサーの指導を受けてみることもいいでしょう。タイミングも、角度も、リードやフォローする感覚や表現、そして文字通り「呼吸」まで全て出来うる限り近づけてみるのです。
 ここで重要なのは「対象を極限まで真似る事によって追体験を得る」という事です。そこまでいくことで、自分の好きな踊りが自分の身体や精神を通して体現できるようになるのではないでしょうか。

 「学ぶ」という言葉は元来「まねぶ」、つまり真に似せるという言葉と語源を一緒にするとも言われます。そして修練は「守破離」を通して次の段階に進んでいくともされます。これは千利休の言葉とされます。
 今一度自分の好きなダンスを見つめなおし、今までの自分を超えてみましょう!

全集中、ウォークの呼吸!…あれ、ば、バランスが…

ダンスウェーブ公式コラムニスト
ダンスナビゲーション目黒 ヨネモチマサヒロ

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